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母との残り日5―杖三姉妹

 母の妹が去年の十一月に先立った。
 母がこの妹の顔も分からなくなってきたのを、正気の妹は寂しげに見つめていたのだったが体調を崩し入院したと思ったらみるみる弱ってあっけなく逝ってしまった。妹の死ももうズキンとは受け止めずにすんだ母、元気な頃ならどんなに嘆いたことかと思われる。 
 もう一人の妹は弱った足を引きずりながらの独り暮らしだが今夏、西瓜の豊作を得、畑には巨大なスイカが何十個もごろごろしていた。その収穫の多くをこの叔母に代わって私がした。スイカは巨大でこりゃ腰に来るぞという危惧も「おいしい」を目論む気合に呑まれたのか事なきを得た。このところは食用菊の収穫を何度か頼まれ、その度に収穫の大半を持たせてくれる。持て余してあちこちに配るほどだが限られた季節の食べ物はありがたい。
 思えば母たちは折につけ季節の山菜や畑の収穫を分かち合い、互いを案じ、支え合いまた共に楽しんできたのだった。三人とも杖が必要になってしまった頃、やれやれと思ったものだがそれでもそろって笑い合えれば十分だったのだ。いつも穏やかに楽しんでいた三姉妹の時間が今は遠くに輝いている。

隣家のザクロ

 我が家のザクロはもう何年にもなるのだが実の付いたためしがない。花が咲いて、おっ、実るかなと楽しみにしてもちっとも実を結ばないのだ。根を切るとよいと教えてくれる人があり、周囲ぐるり直径1メートル余りをスコップで根切りしてみたが効果はなかった。葉だけはつやつやと茂っているのだが。隣家のザクロをほめて、羨んだところ実がついたと言って分けてくれた。ザクロの独特の形と色合いが格別気に入っている。

テーマ : 生きる
ジャンル : ライフ

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プロフィール

おてんばば

Author:おてんばば
otembaba 長浜友子
(Nagahama Tomoko )
2006年からドイツとポーランドで日本語教師。大学の学生寮になぜかひとり、昔々の女学生が・・・
2008年から野の国ポーランドに再び住み始め、スケッチと簡素な暮らしの不自由さを楽しんだり、嘆いたり。
ポーランド語訳付 tłumaczenie na język polski:Judyta Yamato

2010年10月帰国

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