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母との残り日11―虐待?

 母のおしゃべりは大抵聞き取れない。
 言葉は不明瞭で声はか細くなってしまっているからだ。話しかけたり、尋ねたりしてもその返事ほどには分ってないようだ。
 時々身内の名前がはっきりと口に出たりするのだが当の人物が目の前にいても結びついてはいないらしい。
 昼食後の部屋に戻ってから、母の脚や足指を回したり引っ張ったり、さすったりして動かす。関節が固まらないように、血の巡りが良くなるようにと思って。
 そんな時素早い効果を願うあまりつい力が入ると「イデッ」と、うれしくなるほど明瞭な声を発する。「ゴメン。」単純な刺激にはこれほど明快に反応が返ってくる。ただ優しく眠くなってしまうようなマッサージよりは時々「イデッ」と怒りの声が上がるぐらいでいいんだよ、きっと。
毎日の食前体操も私が強いて母の首を左右にひねったり、回したりしているのを見た弟は「虐待じゃねえの?」と言ったっけ。
芸達者や話し上手など文化的な刺激を母は望むかもしれないが、不器用な娘は虐待のリスクを負ったいじめ体操を・・・
今日もからかい励ましながら足首など回して時々「イデッ」と言わせては「ゴメンゴメン」と謝る。母は笑って許してくれる。

縮小やまぼうし

テーマ : 生きる
ジャンル : ライフ

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プロフィール

おてんばば

Author:おてんばば
otembaba 長浜友子
(Nagahama Tomoko )
2006年からドイツとポーランドで日本語教師。大学の学生寮になぜかひとり、昔々の女学生が・・・
2008年から野の国ポーランドに再び住み始め、スケッチと簡素な暮らしの不自由さを楽しんだり、嘆いたり。
ポーランド語訳付 tłumaczenie na język polski:Judyta Yamato

2010年10月帰国

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