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母との残り日12―ユーリャ

 遅い春がやっと来て、乾いた地面にやわらかい草が生えそろった五月以来、お天気やその日の予定などを見ながら愛犬を連れて母を訪ねることもある。


          縮小ユーリャ


          縮小ザゼンソウ

        
  母がまだグループホームにいた三年前の秋、子供や動物を見る生き生きした母の眼を見て手頃な大きさの犬を飼って母に見せに来てやろうと思ったのだ。
 動物愛護センターでもらい受けた三カ月の子犬は8キロぐらいにはなるかもしれないと言っていた所員の予想をはるかに超えて現在堂々の18.5キロ、この体重を見る限り中型犬と思っているのだが獣医師からは太り過ぎとだけ言われている。
 この雌の雑種犬を母に会わせに連れていった最初からいきなり母をぺろぺろなめまわしたのには驚かされ笑ってしまった。あまりのディ―プキスに母もうろたえたほどで会わせる度に熱狂的になめまくるのが不思議だったがそのうちこれはどうやら食い意地の張った鋭い嗅覚が母の口周りの食べ物の匂いをとらえるためらしいと気がついた。
愛する飼い主の血縁の匂いは犬にとってもちかしいのかと初めは感動に近い愉快を味わったのだったが感傷的に過ぎたようだ。
 ともあれ、母のためにと飼い始めた雑種犬ユーリャが今では我が家で唯一愛らしく価値ある存在となっている。

テーマ : 生きる
ジャンル : ライフ

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プロフィール

おてんばば

Author:おてんばば
otembaba 長浜友子
(Nagahama Tomoko )
2006年からドイツとポーランドで日本語教師。大学の学生寮になぜかひとり、昔々の女学生が・・・
2008年から野の国ポーランドに再び住み始め、スケッチと簡素な暮らしの不自由さを楽しんだり、嘆いたり。
ポーランド語訳付 tłumaczenie na język polski:Judyta Yamato

2010年10月帰国

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