スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

母との残り日16-ユーリャの死

 我が家で無条件に愛らしい存在だったまだ3歳の雑種犬ユーリャを死なせてしまった。
毎日のように元気にかけ上りかけ下りていた一メートルほどの段差にかかる梯子段を踏み外して落下、即死状態だった。長雨の続く夕刻だった。
 もう少し気をつけてやっていれば、と悔み続けている。余りに簡単に死なせてしまったことに呆然としながらこんなはずはないと何度も思い返しては泣いた。火葬の後の骨になったユーリャはブリキのおかきの缶に入って今も部屋にいる。
 古ぼけてしまった夫婦だけの暮らしに束の間笑顔の話題や笑い声をもたらしてくれたユーリャ、母の慰めになるだろうかと飼い始めたユーリャは何のことはない、母のおかげでむしろ私の大きな喜びになっていた。

 ユーリャが死んで体中の力が抜けてしまったが母のところにだけはずっと通っている。
三日経ち一週間が過ぎ、一か月も過ぎた。毎日悲しくて悲しくてたまらないのだが、待ったなしで待っている母のおかげで、生活のペースを崩すことなく、家に閉じこもらず、このひと月を持ちこたえることができた。でもユーリャを亡くしたすまなさと寂しさと悔しさからはまだ抜け出せないでいる。ユーリャの犬友達や飼い主にもまだ会いたくない。


          縮小稲田
   

テーマ : 生きる
ジャンル : ライフ

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

おてんばば

Author:おてんばば
otembaba 長浜友子
(Nagahama Tomoko )
2006年からドイツとポーランドで日本語教師。大学の学生寮になぜかひとり、昔々の女学生が・・・
2008年から野の国ポーランドに再び住み始め、スケッチと簡素な暮らしの不自由さを楽しんだり、嘆いたり。
ポーランド語訳付 tłumaczenie na język polski:Judyta Yamato

2010年10月帰国

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。