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母との残り日22―話し合い

入院後しばらくして母の看護に不安もあり担当の医師看護師ケアマネジャーを交えた話し合いの機会を作ってもらった。
長男である弟夫婦と遠方から姉も出向いて参加した。
姉弟一致して、母の看護の選択肢から経管栄養を外した事により退院後の母は入院前に入所していた特別養護施設には再入所できないことが明らかになった。入院期間三か月を原則とする病院側には是が非でも転院できる病院や施設の紹介をお願いするしかない。 
 誤嚥性肺炎のリスクを避けるためにと点滴栄養だけになり、止められていた食事も話し合いの結果家族の付き添いを条件に昼食ゼリーだけは再開してもらえることになった。
その後順調に経過、お粥を追加してもらい持参の補助食も容認してもらった。日に唯一度の食事となった昼ごはんは母と私の毎日の重要イベントである。南瓜や里芋大豆などのやわらかく煮たのや絹ごし豆腐卵豆腐胡麻豆腐などは滑らかにのどを通り過ぎむせにくいようだ。口当たりのよいヨーグルトやフルーツゼリーもよく食べる。
 つい張りきり混ぜ過ぎの持参のひと皿は、ひと口食べたあと「おいしい?」ときいたら「なんもおいしぐね!」と言われてしまった。明瞭に発せられることの滅多にない母の意志ある発言に一瞬たじろぎ、笑い、泣いた。肺炎をどうにか乗り越えた母は食欲に波はあるものの口から食べることを辛くも維持してまもなく転院の日を迎えようとしている。

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プロフィール

おてんばば

Author:おてんばば
otembaba 長浜友子
(Nagahama Tomoko )
2006年からドイツとポーランドで日本語教師。大学の学生寮になぜかひとり、昔々の女学生が・・・
2008年から野の国ポーランドに再び住み始め、スケッチと簡素な暮らしの不自由さを楽しんだり、嘆いたり。
ポーランド語訳付 tłumaczenie na język polski:Judyta Yamato

2010年10月帰国

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